Cinematize 3とCinematize 3 Pro FAQ

このFAQページではCinematize 3とCinematize 3 Proに関する主に技術的なご質問にお答え致します。

一般的なご質問


インストレーションとアップデータについて


機能について

一般的なご質問

Q: Cinematize 3 ProとCinematize 2 Proの違い、Cinematize 3とCinematize 2の違い、そしてCinematize 3 ProとCinematize 3の違いは何ですか?

A: Cinematize 3とCinematize 3 Proは、Cinematize 2とCinematize 2 Proに比べ、以下の主な新機能を含んでいます。

  • ビデオ、音声のあらゆる組み合わせを同期が取れた状態でプレビュー
  • 改善されたユーザーインターフェースとサイズ調整が可能なアプリケーションウィンドウ
  • より多くの形式への直接出力に対応
  • 取り出しスピードの向上
  • より高画質のビデオ出力(デコードされた場合)

その他、Cinematize 3 Proには以下の機能を含むさらに多くの新機能が含まれています。

  • 同期されたビデオと音声、そして字幕のプレビュー
  • 同じ、または異なる設定のクリップのバッチ取り出し
  • 再利用を可能にする、取り出しリスト全体及び全ての設定の保存とロード

Cinematize 3 Pro、Cinematize 3、Cinematize 2 ProそしてCinematize 2の4つ製品の機能を比較した表を Cinematize 3 Proの製品比較のページ、またはCinematize 3の製品比較のページでご覧になれます。

また、Cinematize 3Cinematize 3 Proの全機能は各製品機能のページでご覧になれます。

Q. Cinematize 3あるいはCinematize 3Proの動作環境を教えて下さい。

A: Cinematize 3、Cinematize 3 Pro共にどちらも同じ動作環境で作動します。完全な動作環境はCinematize 3 Proの動作環境のページまたはCinematize 3の動作環境のページをご覧下さい。

Cinematize 3あるいはCinematize 3 Proにはユーザガイド又はオンラインヘルプがありますか?

A: はい、Cinematize 3及びCinematize 3 Proには充実した日本語のユーザガイドとオンラインヘルプが付いています。

Cinematize 3もしくはCinematize 3Proのユーザガイド(PDF版)は各正規版インストーラーに含まれています。Mac版のインストーラー(.dmgファイル)ではディスクイメージがマウントされると見られる「ユーザガイド」というフォルダの中にユーザガイドが含まれています。Windows版のインストーラー( .exeファイル)の場合は、ユーザガイドはアプリケーションと一緒に自動的にインストールされます。スタートメニューにあるCinematize 3または3 Proフォルダで、ユーザガイドを選んで下さい。

ユーザガイドにはCinematize Proの基本的な使い方、クリップの選び方、ビデオ、音声、字幕、出力の設定の仕方、様々な使用目的にあわせた最適の設定、そしてDVDの構成に関するイントロダクション(Pro版のみ)が含まれています。

また、このユーザガイドの一部がオンラインヘルプとしてアプリケーションからアクセス出来るようになっています。オンラインヘルプにアクセスするには、CinematizeまたはCinematize Proのヘルプメニューで「Cinematizeヘルプ」または「Cinematize Proヘルプ」を選ぶか、アプリケーション内のクエスチョンマークヘルプボタンをクリックして下さい。

Q. Cinematize 3 Proを使うにはプロでなければなりませんか? プロの映像制作社ですが、Cinematize 3 Proでなければなりませんか?

A: いいえ。Cinematize 3 Proを使うには映像制作のプロである必要はありません。確かに数多くの映像制作のプロのお客様がCinematize Proの出力する高画質ビデオ、高品質音声や高度な機能を高く評価して頂き、Cinematize Proをご利用頂いています。一方でCinematize Proは大変シンプルに使いやすくデザインされているので、プロではない多くのお客様にも無理なくお使い頂いています。

Pro版には通常版には含まれない数多くの高度なそして時短機能が含まれています。従ってCinematize 3 ProにすべきかCinematize 3にすべきかの判断は、お客様が映像制作のプロであるかどうかというよりは、お客様にPro版のみに含まれている高度な機能や時短機能が必要であるかによります。

Cinematize 3はCinematize 3 Proと同じ高品質のビデオクリップをCinematize 3 Proと同じスピードで取り出すことができます。従って、プロの方でもCinematize 3をお使い頂き、高品質のクリップ制作が可能となります。例えば、大きな違いの1つは、Cinematize 3 Proでは複数のクリップを同時に取り出せることで、この場合は大幅な時短が実現できます。同じDVDからたくさんクリップを取り出される場合はCinematize 3 Proをお勧めしますが、1つしか取り出さない場合はCinematize 3でも十分対応できます。

またCinematize 3からCinematize 3 Proへ特別価格でアップグレード出来るので、まずはCinematize 3から始めて、使い慣れたらCinematize 3 Proへ特別価格で移行することも可能です。

インストレーションとアップデータについて

Q. Cinematize 3あるいはCinematize 3Proをインストールする前に古いバージョン(Cinematize 2 Pro、Cinematize 2)をアンインストールした方がいいですか?体験版はどうですか?

A: はい、一般に古いバージョン、及び体験版は全てアンインストールしてからCinematize 3またはCinematize 3 Proをインストールして下さい。アンインストールの方法は、ユーザガイドの第1章を参照して下さい。

Q. アップデータをダウンロードしてインストールしようとしたのですが、エラーメッセージがでてアップデートできません。どうすればよいのでしょうか?

A: Cinematize 3、またはCinematize3 Proのアップデータをインストールする際にエラーが発生する場合、以下の様な理由が考えられます。

- プログラムがインストールされていません」というエラーメッセージが表示された場合

この様なエラーメッセージが表示された場合は、2つの可能性があります。

  • インストーラーを使用しないでプログラムがインストールされた場合
    インストーラーを使用しないで、他のマシン、またはハードドライブのアプリケーションから、プログラムをコピーした可能性があります。この結果、インストーラーの「レシート」がお客様のマシンに保存されてないのです。インストーラーを使用せずに、他のマシンからプログラムをコピーすると、パーミッション(アクセス権)などが正しく設定されない等、問題が生じます。この場合は、以下の手順で解決できます。
    1. 元のインストーラーを探してください。
    2. インストーラーに含まれている「アンインストーラー」を起動してください。
    3. プログラムを再度インストールしてください。
    4. アップデータをインストールしてください。

    元のインストーラーを紛失された場合は、弊社サイトの「再発行依頼書」をご利用ください。


  • プログラムが、Mac OS Xの他のバージョンの別のボリュームにインストールされている場合
    この場合は、インストーラーの「レシート」が、起動ボリュームではなく、別のボリュームに保存されています。解決手順としては、プログラムがインストールされているボリュームからマシンを再起動し、アップデータをインストールした後、また起動ボリュームから再起動してください。

- インストールに失敗しました。」というメッセージが表示された場合

この様なメッセージが表示される場合には、いくつかの可能性があります。

  • 既にインストールされている製品のフォルダー名を変更された場合
    この場合はアップデータが正常に動作しません。Cinematizeを通常の「アプリケーション」フォルダー以外の場所に保存された場合は、アップデータでも同じフォルダーを選択してください。アップデータで指定したディレクトリーは、Cinematizeが保存されているのと同じ場所でなくてはなりません。
  • 既にインストールされている製品のアプリケーション名を変更された場合
    この場合はアップデータが正常に動作しません。アップデータは新しいアプリケーション名を理解できません。インストール時のアプリケーション名に変更してください。
  • パーミッション(アクセス権)に問題がある場合
    インストレーションフォルダーのアクセス権に問題がある場合、アップデータをインストールしようとすると、エラーが生じてしまいます。この場合は、以下の手順で解決できます。
    1. /アプリケーション/ユティリティーのフォルダを開きます。
    2. ディスクユティリティーのツールを起動します。
    3. 左側のハードディスクをハイライトして、「ディスクのアクセス権を修復」をクリックします。
    4. 修復が終わるまで待ちます。(数分かかるかもしれません。)
    5. コンピュータを再起動します。

    最後に、アップデータを再度インストールして下さい。

Q. プログラムを起動させる度にシリアル番号を再入力しなくてはいけません。なぜでしょうか?

A: このような問題は、Macをお使いのお客様の場合、システムのパーミッション(アクセス権)に問題があると思われます。この場合は、以下の手順で解決できます。

  1. /アプリケーション/ユティリティーのフォルダを開きます。
  2. ディスクユティリティーのツールを起動します。
  3. 左側のハードディスクをハイライトして、「ディスクのアクセス権を修復」をクリックします。
  4. 修復が終わるまで待ちます。(数分かかるかもしれません。)
  5. コンピュータを再起動します。

最後に、プログラムを起動してシリアル番号を再度入力して下さい。

もし、まだ問題がある場合は、お客様のパーミッション(アクセス権)にさらに問題があると思われます。プログラムのインストレーションの時点で、間違ったパーミッションが指定されてしまったのかもしれません。この場合、以下の手順でプログラムをアンインストールし、再度インストールして頂く必要があります。

  1. インストーラーに含まれている「アンインストーラー」を起動して下さい。
  2. プログラムを再度インストールして下さい。
  3. プログラムを起動してシリアル番号を再度入力して下さい。

機能について

Q. Cinematizeを使うのは初めてです。基本的な使い方を知りたいのですが。

A: Cinematize 3、Cinematize 3 Pro共に充実したユーザガイドが付いています。第一章(始めに)ではCinematizeの基本概念と基本的な使い方を説明しています。こちらをまずお読み下さい。

Q. Cinematize 3 Proで取り出したムービーが設定通りに出力されていません。どうしてでしょうか?

A: Cinematize 3 Proは、「取り出しリスト」に出力設定の異なるセグメントを複数保存でき、これらの設定は各々のセグメントの情報の一部として保存されます。この点はCinematize 2または2 Proとは異なります。セグメント、ビデオ、音声、字幕、出力タブで設定を変更しても、それだけでは、「取り出しリスト」に保存されている各セグメントの設定は変更されません。「取り出しリスト」に既に保存されているセグメントの設定を変更したい場合は、変更したいセグメントを選択し、ハイライトして、新しい設定に「上書き」することにより、各タブで新たに選択した設定に変更、保存されます。一般的に、Cinematize 3 Proでは、まずセグメントを選択し、全てのタブの設定を選択してから、取り出しリストに「追加」することをお薦めします。

Q. 私の使用目的(Final Cutで使う、PowerPointにインポートする、iPodで視聴する等)にあわせた最適の設定を教えて下さい。

A: Cinematize 3とCinematize 3 Proには、新しく「出力タイプ」というメニュー項目が追加され、ここで使用目的にあうオプションを選ぶことで、最適の設定を簡単に選べる様になりました。取り出しの目的に合わせて、高品質出力、テレビ表示、プレゼンテーション、web、携帯デバイス、あるいはその他の目的から出力タイプを選んで下さい。

またCinematize 3、Cinematize 3 Proは共にユーザガイドが付いており、「使用例」の章(Cinematize 3では第9章、Cinematize 3 Proでは第12章)で、様々な使用目的(プレゼンテーション、編集、web掲載等)に合わせた最適の設定について説明しています。

Q. Cinematizeで取り出したムービーは元のDVDより随分ファイルサイズが大きくなっています。どうしてでしょう?

A: DVDに収められているビデオは非常に高い圧縮率で圧縮されたMPEG-2のビデオとして保存されています。この形式では編集することはできないためDVDを再編集するには圧縮率の低いDV形式(DVCPRO025コーデック使用)の様な形式にデコードする必要があります。この形式にするとiMovieやFinal Cut、Premiere、Vegasなどで編集することが可能になりますが、圧縮率が低いのでファイルサイズは元のDVDよりも数倍、使用するコーデックや出力形式によっていは数十倍のサイズになります。

編集可能な形式にして編集を終えた後は、再び小さいサイズに圧縮することも出来ます。例えば、web用のビデオやiPod用のビデオにしたい場合は、元のDVDに近い、あるいは元のDVDよりも小さいファイルサイズに圧縮することになるでしょう。

CinematizeではまたDVDから生の圧縮されたデータを取り出し、エレメンタリーストリームあるいはMPEG-2プログラムストリームとして保存することが可能です。 この場合は取り出したデータは元のDVDと同じサイズですが、これらの形式では編集することは出来ません。クリップを編集なしにそのまま集めて新しいDVDを作る場合などに適した形式です。

Q. Cinematizeで取り出したいムービーが見つかりません。どうしてでしょうか?

A: Cinematize 3 Proを使えば、DVDに含まれるムービーのどの部分でも取り出すことが出来ます。ただし、DVDのオーサリングの仕方には色々な方法があり、複雑に構成されたDVDも存在します。このため取り出したいクリップがどこにあるのか見つけるのが大変な場合もあります。

DVDはいくつかのファイルグループから成り立っています。Cinematize 3 Proの画面左下のファイルグループメニューでこのグループのリストを見ることが出来ます。各々のファイルグループには少なくとも1つのタイトルが含まれます。このタイトルというのは、各々のムービーまたは録画セッションです。お使いのDVDには複数のファイルグループあるいは複数のタイトルが含まれているかもしれないので、これらを全てチェックしてみて下さい。タイトルによっては、同じムービー情報の一部だけを含んでいる場合もあります。

また、Cinematize 3 Proのユーザガイドの付録Aの「DVDの中で取り出したい部分を探す」のセクションも併せて読まれることをおすすめします。

Cinematize 3ではメインムービーであれば、どこの部分でも取り出すことが可能です。見つからない場合は異なるタイトル、アングル、あるいはチャプターに欲しい部分がないかどうかチェックしてみて下さい。なお、Cinematize 3ではDVDメニュー、DVDの字幕、ビデオマネジャーファイル、及びDVD-VRからの取り出しはできません。Cinematize 3 Proにはこの様な制限はありません。

Q. Cinematizeで取り出したムービーに音声がありません。どうしてでしょうか?

A: この様な現象が起こる原因は2つ考えられます。まず元のDVDをプレビューして音声がある場合は、出力形式がQuickTimeムービーに設定されており、オプションで選択できる「QuickTimeムービーの種類」で「参照ムービー」が選択されている場合です。参照ムービーを選択すると、ビデオと音声は別々のファイルに分かれ、さらにこれらのファイルを参照する小さな参照ファイルの3つが出来上がります。ビデオファイルには音声がありませんが、参照ファイルを再生すると音声も再生されます。全てを含むファイルが欲しい場合は、「QuickTimeムービーの種類」で「独立ムービー」を選んで下さい。

もう1つの原因は、取り出しているクリップに元々音声がない場合です。プレビューを使って指定した範囲のクリップ内に音声が含まれているかどうか、聞いてみて下さい。DVDディスクのオーサリングの仕方によっては、音声が全くない場面が含まれるムービーもあります。

Q. ポータブルHDDに、取り出した映像を保存しようとするとエラーとなります。なぜでしょうか?

A: ポータブルHDDの多くは、Windows FAT-32と言うファイルシステムとして予めフォーマットされています。このファイルシステムは4GB以上のファイルはサポートできないので、大きなビデオファイルを出力して書き込もうとするとエラーになります。

Macをお使いの場合:

デスクトップのドライブをハイライトし、ファインダーメニューで「ファイル>情報を見る」を選ぶことで、どのファイルシステムが使われているか確認できます。もし、「Format: MS-DOS (FAT)」等の表示である場合、FAT-32ファイルシステムを利用されていることになります。すべてのデータをポータブルHDDから別の場所に保存していただき、大きなファイルをサポートする「Mac OS Extended (Journaled)」ファイルシステムにフォーマットし直していただくことをお薦めします。問題が解消されると思われます。

Windowsをお使いの場合:

Explorer(エクスプローラー)ウィンドウでお使いのポータブルHDDのドライブの文字を右クリックしプロパティを選択することで、どの様なファイルシステムになっているか確認することができます。もしWindows FAT-32であることが確認できたら、全てのデータをポータブルHDDから別の場所に保存していただき、大きなファイルにも対応できるNTFSファイルシステムにフォーマットし直していただくことをお薦めします。これで問題が解消されると思われます。